自然農園 まほらまを訪ねて

今週は毎朝焼いています!はちみつカステラ。
お砂糖の甘さは控えめ、はちみつの香りがたかく、
やさしい~味わいです。お年寄りから子どもにまで
どなたにも喜んでいただける素朴なおやつ、カステラ。
お彼岸のおもたせに、ご先祖様へのお供えに・・・

何度かブログでも紹介していますが、先週からは藤岡市の
秋山農園から、2月末からは南牧村のまほらま農園からと
お取り扱いたまごが増えました。産卵数が多い時期であるのと、
新規就農の農家さんとのご縁と!何とも喜ばしい限りです。

春ですねえ。あたらしいはじまる季節。おだやかな日々のなかに
躍動感を感じる季節。起こる出来事に身も心も委ねていくと、
自然と一歩が踏み出せる、そんな時期だと思います。

一昨日、南牧村のまほらま農園を訪ねました。

農園の視察にいったのですが、私が一番驚いたのはこちら。
鶏さんのごはんをかまどで炊いていたことです。
この農園では国産飼料100パーセント、すべて自家配合で
主にくず米を与えているとは聞いていたのですが、まさか
こうして炊いているとは!

農園主の五十嵐さんいわく
「炊いてあげた方がくいつきがいいんですよね」って。
私は「ちょっと甘やかし過ぎじゃない?」
五十嵐さん「だって、たまご美味しいの産んでほしいから」
ですって。

・・・・・これは愛だわ!
五十嵐さんは美味しいたまごと言っていますが、それは人間側が
感じる美味しさだけを言っているのではなく、
ましてや安全安心だからということでもなくて、
鶏が美味しいたまごを自然と産むようにと、鶏の様子をよくうかがい、
必要なお手伝いを、丁寧にしている。だからごはんを炊くわけです。

炊きたてのごはん、いい香り、美味しそうでした。
鶏たち、きっと喜んで食べるのでしょうね~。

鶏をやさしく見守る、五十嵐さん。
野生種のネラという品種、とても穏やかな鶏たちでした。

五十嵐さんとお話をしたり、鶏の様子を見ていたら、
中洞牧場を訪ねたときも、同じように愛を感じたことを思い出しました。
美味しいとか、安全安心なもの、それは先にあるものではなく、
もっと大切なものとして、牛や鶏への愛があること。それがしっかりと
感じられるからこそ、サンデールームで販売しようと思った経緯を。

自然栽培農家さんの取り組みも同様です。美味しいとか安全とか、
人間を主に置くのではなく、野菜やお米が気持ちよく育つよう、
いつも気にかけて、お世話していること。その農家さんの姿勢に魅せられ、
私は食材の販売をしようと決めたことを。

初心を思い出す、清々しい訪問となりました。

こうした農家さんとのご縁があって、サンデールームは
毎日それはそれは豊かで、愛に満ちあふれた食材が並びます。
種類は少ないかもしれません。数が少ないことも多々ありますが、
このちょっとした不便が日々の暮らしを創造的にしてくれます。

あるもので楽しむ暮らし。そのあるものに愛があれば、
もうこれで十分と思えるはずです。

サンデールームへようこそ、ご来店を心待ちしています。

星野充子

 

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